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執筆者の写真rei

SKULL JKT / Dyneema x Bear

更新日:2022年8月21日

皆さんお久しぶりです。


この猛暑の中、アトリエのエアコンが二機同時にお逝きになりまして…


凄まじい熱暑の中、モノづくりをしています。


そしてエアコン業界も繁忙期、取付まで中々辿り着かない…


さて、話を戻します。


今回紹介するのはSKULL JKT


インパクトが強いデザインで、プラスアルファで作るのもかなり技術がいるモデルです。


ボーン部分を手断ちで切り抜くのですが、曲線がめちゃくちゃ多いので集中力と技術が必要な作業。


そしてくり抜かれたボディー、アームなどは紐っぽくなるので、それを動かないように透明レザーと縫製してくっつけます。


そして縫製も曲線ばっかり…

作り手泣かせなデザインです





殆どの作業時間はこのクリ抜き、クリ抜いた部分と透明レザーの縫製に使います


これは全ての作業にとても集中力を要します。


形自体はシンプルなモデルですし意外と合わせ易いし、軽いし。




背中はヒグマだし。


歌舞伎役者である尾上右近さんから頂いたオーダーでして、背中は特別オーダーでヒグマを使用。





そう、ダイニーマレザーとヒグマのコンビJKTなんです。


ヒグマは北海道で害獣駆除によって捕まったジビエレザー。

肉は食べれますが、皮は食べないので余ります、それを鞣して革にしてジャケットにする。


はい、そうです完全にSDG's


革は松山ケンイチさんが展開するmomijiという獣皮メインのレザーブランドの提供。


革の表情はイノシシっぽい毛穴があり、野生味溢れる感じです。


鞣はこれまた新しい鉱物鞣し、ゼオライト鞣しともゆうという新種なもの。


どんなものなのかというと、革の生産工程で、原料となる動物の皮の腐敗を防ぐ「なめし作業」に、石灰岩からつくられる鉱物「ゼオライト」を使用。


レディースなどの多くはクロムを用い鞣しています、化学物質を使うクロムなめしが主流。

ゼオライト鞣は環境負荷の低減につなげられるとして、ヨーロッパのタンナーなどが取り入れ始めています。





はい、そうです完全にSDG's


SDG’sのオンパレードなんです。


環境を気にする方こそレザーを胸張って着て頂けたらと思います。



rei




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